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居宅療養管理指導とは
訪問診療は医療を主目的としておりますので、「医療保険」を適用してのご利用となります。
一方で、居宅療養管理指導は、介護的観点からのサービスとなりますので「介護保険」を適用してのご利用となります。
現在おかかりの疾病の治療や経過の継続的観察を踏まえた上で、介護の観点から加齢や病気によって日常生活が不自由になった方に対して、これを補い、できる限り快適な生活を送ることができるよう医療の専門知識を持った医師の観点から援助・助言を行うのが居宅療養管理指導になります。
実際にあった例
Aさんは慢性的な肩こりと首の痛みをお持ちでした。これが外来なら、検査結果は何も異常がないので湿布と痛み止めで様子見しましょう、となります。
ここからが訪問診療の強み。医師がAさんに「朝起きてからお部屋でなさることをおっしゃってください」とお願いしたところあることに気づきました。
「テレビを見る姿勢が不自然ですね」Aさんはすぐにご家族に相談、息子さん自作のテレビ台を据え付けて、今までよりずっとラクな姿勢を取ることができるようになりました。首の痛みも軽減されたわけです。
QOL（日常生活の質）の向上
私たち医師は、「医療保険」の枠の中で、病気の管理・薬の処方などをする一方で「介護保険」の中では、ご利用者のQOL（日常生活の質）を考えたアドバイスをさせていただくという2つの役割を担っています。
施設等にご入居されている方のホームドクターとして、安全で快適な生活のために、できる限りのお手伝いをさせて頂きます。